解決までのプロセス
更新日:8月18日
「誰にも言えない」状態から悪循環に
一人で悩み、誰にも話せない状態――これは、いちばん心のダメージになります。「何もうまくいかない」「何もできない」という不安や悲観にがんじがらめになると、動き出すことができなくなってしまうのです。そんな問題の中で身動きできない状態が続くと、「結局、自分は何もできない人間」のように思えてきて、さらに問題を深刻にしていく悪循環に陥ってしまいやすいのです。
こんな悪循環に陥らないためには「誰かに悩みや問題を打ち明ける」ことが、個人の人生にとっても、職場のメンタルヘルスケアにおいても、とても大切なことなのです。
あなたの話を聴かせてください
心がモヤモヤしたり、ザワザワするとき、その気持ちを人に話すだけで、心はすっきりしたり、楽になったりします。
プライバシーの守られた、リラックスした環境で、安心してあなたの抱えてしまった悩みについてを聴かせてください。
カウンセラーは、ただ単に「こうしたらいい、ああしたらいい」というアドバイスをする人ではありません。
そうではなくて、親身になって、ていねいに話を聴くことが仕事です。トレーニングを受けたプロのカウンセラーが、くわしくうかがったお話の中から、いちばん困っている点や、望むゴール、リソースとして活用できることを探すのです。精神状態や心理的な症状、行動・生活習慣の改善に心理カウンセリングが有効なのは、お話を聴いて、あなたといっしょに問題解決をめざし、実行をサポートするからです。
心理療法はさまざまありますが、いちばん大切なのは、悩みを抱えた不安や苦悩を誰かにわかってもらい、分かち合い、受け容れてもらうことです。そこで得られる安心感が前向きに問題に立ち向かう力になるからです。
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