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弱音は大切


幸せの罠にハマってしまった人はたいてい


「こんなに幸せなのに文句言えない」 「この幸せを失いたくないから我慢しなければ」


と、思い込んでしまいます。

すると無言のままで


「自分のせいだ」 「なぜ全部うまくいかないのかしら」 「相手には自分よりお似合いの人がいる」 「自分なんかといっしょにいてかわいそう」


と悲観と自責のスパイラルに入っていきます。

それでも最初のうちは、アンニュイな気分や涙も幸せのスパイスになるでしょう。 二人の関係にとってもいい刺激になることも多いものです。

ところが、表に出せなかったブルーな気分がたまっていくと、やがて「眠れない」「食欲がない(または止まらない)」といった身体症状に現れることもあります。長く続くと、家庭生活にも社会生活にも影響をきたます。

苦しいこと、ツライことがあってストレスを自覚できるときは、弱音を吐いたり、愚痴を言います。

誰かに聴いてもらうこと、自分で話すことで、慰められたり、励されたり、力づけられたり、癒されたりするのです。同じ境遇の人と話をすれば、わかってもらえたという安心感も生まれます。

相手に自分のことを、


「受け入れてもらう」 「肯定してもらう」 「認めてもらう」


という体験になります。

「自分で話す」ということも、同じように自己受容、自己肯定、自己承認につながる作業です。

ここから安らぎが生まれ、その安心感があることで次の一歩を出すことができます。

だから、幸せの罠にハマったときも「シンドイ」「ツライ」と誰かに弱音を吐くことが大切なのです。


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