【2025年】自分を変える7つの習慣【2】自分を変える土台をつくる
更新日:2024年9月21日
今回は自分を変えるリソースになる、幸せのイメージを収集する方法を3つ紹介します。
ところで、あなたの幸せって何ですか?
どんな小さな出来事でもかまいません。大切なのは、実感が伴う幸せのイメージです。毎日の生活のなかで確かめられる、見た・聞いた・嗅いだ・味わった・肌で触った感覚、思い感じた気持ちです。その感覚をしっかり確かめることができれば、自己認識力の向上につながり、自分を変える土台になります。幸せの感覚をこれでもかっ!ってくらい確かめていきましょう。
1. ジャーナリング: 肯定的なセルフイメージがふくらむ
「書く瞑想」とも呼ばれるジャーナリングは、「好きなもの/こと」でつづる日常スケッチです。日々の行動、交わした会話、今日の予定、思いついたアイディア、今日知った/発見したこと……など何でもOK。スナップ写真やスケッチ、動画や音声でもOK。ただし、ここではお約束として「好き、楽しい、うれしい」ことだけを記録しましょう。
ジャーナリングは書くだけでこんなにたくさんの効果があります。
自己肯定感が高まる 幸せ体験をリストアップする作業で、癒される 「これでいいんだ」という安心感と自己肯定感が生まれる→自分を支えてくれる
ストレスや心配事が減る 感情や精神状態が安定 落ち込みやウツ状態、ネガティブな思考の暴走を抑制 アメリカでの研究では病気の症状が軽減されたとのデータもあります
生産的な生活の基礎ができる ジャーナリングは、記録することで好んで学びたいことがしっかり身に付き、そのために欠かせない行動を忘れずしっかり行える習慣といえる 見るのがイヤなToDoリストより、楽しく記録したことのほうがよっぽど身に着く
スキルもマインドも解決志向になる くよくよ原因を考えている時間が減る(それがあまり楽しいことじゃないのがわかる)
解決したいというマインドが生まれる 記録をみれば、解決のアイディアがみつかったり、新たなアイディアが生まれやすくなる
習慣にするなら、毎日同じ時刻に、決まった長さの時間に行うといいでしょう。写真や絵、動画でもいいですが、最強なのは「筆記」です。
2. 環境のトリガー: 幸せのきっかけがあった場所、時間、事柄
こういう条件のとき、残念ながら、人間は後者の「無意識」には勝てません。
不都合に見えますが、無意識は実はわたしたちのことを守るために働いています。意識的な努力とかやる気とか根性とかで、抗ってもムダです。これまで失敗してきた、三日坊主に終わってきたのは、決してあなたのやる気や根性が足りないのではありません。無意識とケンカして負けただけなのです。
強大な無意識を敵に回すのではなく、味方にすれば鬼に金棒。願いや目標、理想を叶えるには、無意識に理解してもらう、賛成してもらうことが必要になります。
◆無意識を味方につける
無意識は非常に覚えがよくて、わたしたちが忘れているようなことでもわたしたちを守るためにしっかり記憶しています。たとえば「あのときあんなひどい目に遭ったから、これは避けるべき」なんていうふうに。この無意識の記憶力のよさを逆手にとって「どこで、いつ、何してたら、いいことが起きた」環境<場所、時間、事柄>に遭遇することをくり返します。これが「環境のトリガー」です。「あの人といたらいいことが起きた」という人物も含まれます。
たとえば、「あのワンピースを着ていった会食では有意義な時間が過ごせた。じゃあ、今度の発表会のときもあのワンピースを着ていこう」という感じです。この場合の「ワンピース」にあたる環境のトリガーを収集して、習慣にすることで、無意識に学習させるというわけです。
験担ぎ(げんかつぎ)と同じといえば、まあ、そうです。験担ぎが「吉事との縁を起こす環境をつくる」ことなら、環境のトリガーは「吉事との縁を起こした環境を再利用する」ということです。スポーツ選手の行う「ルーティーン」も同じです。
このやり方は無意識の賛同を得るのに実に効果的です。努力ややる気や根性が足りないと自分を責める暇があったら、無意識を喜ばせる環境のトリガーを一つでも多くみつけて、生活に取り入れましょう。
3. ライフグラフ: 人生の山や谷から幸せリソースを発掘
ライフグラフは、これまでの人生を振り返って、好調・不調の時期をエピソードとともに折れ線グラフで表現するものです。人生グラフ、モチベーショングラフとも呼ばれ、キャリア形成のセミナーや新人研修で用いられることもあります。
これは15歳の女の子が描いたライフグラフです。横軸が時間の経過(年齢)をとり、縦軸が人生の満足度(+5~-5→オススメ)を表し、その時期を代表するエピソードと、それに伴う心情を折れ線グラフで表しています。
この女の子の場合、犬・ネズミを飼った(1歳半・11歳)、補助輪なしで自転車に乗れた(3歳)、フロリダに行った(12歳)、弟が生まれた(14歳)などが幸せや喜びとして表現されています。一方、悲しみや辛いエピソードとしてジャングルジムから落ちた(5歳半)、腕に大きな腫瘍ができた(10歳)、おじいちゃんが亡くなった(11歳)が描かれています。
彼女は家族の絆が深い家庭で生まれ育った動物好きのようです。外で遊ぶのが好きな彼女にとってケガや病気の闘病期間はつらい時期だったことがうかがえます。このようにライフグラフでは、まず自分を再認識できます。
◆つらい時代もリソースの宝庫
人生の好調期はもちろん幸せを実感していたので、この時期を振り返れば忘れていた環境のトリガーがたくさん見つかるはずです。
そして、つらい時代をライフグラフに描くことは好調期よりむしろ大切です。なかには描くのをためらったり、抵抗を感じる人もいるかもしれません。
ですが、つらい時期には、苦労や痛みを乗り超えたリソースが必ずあったのです。まして、今のあなたより幼く、経験も知識も力も乏しいあなたが、乗り越えてきた証明書つきの、「裏付けのあるリソース」です。どんな思いでがんばったのか、何が背中を押してくれたり心の支えてくれたのか、日々の励みや癒しなど、貴重な存在と体験にあふれています。
どの年代を振り返るのも自由ですが、できるだけ、遡ってみると、思いがけない幸せのリソースと再会する可能性が高いでしょう。
高解像度の幸せが自己認識力を高め、自分を変える力になる
幸せの実感を収集することで、あなたの「幸せ」はかなり高解像度になったはずです。想像や世間の誰かの考える幸せではなく、今、イメージしているのは自分軸に基づく幸せです。幸せのイメージを高解像度で描けていればいるほど、実現しやすくなります。これが明日の自分を変えていく力の土台になります。
[自分を変える7つの習慣]
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