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【2025年】自分を変える7つの習慣【1】評価の軸を他人→自分に変える

更新日:2024年9月21日

7つの習慣の1つめは、評価の軸を他人の目から自分の価値観に変えることです。意思決定や行動の基準を自分に戻すこと。それが自分軸=自己認識をしっかり持つということです。自分軸を立て直すために今日からできる方法をまとめました。

自分を変える7つの習慣【1】評価の軸を他人→自分に変える



現状維持バイアスの罠


もし、自分の価値観にしたがって幸せを追求したら、大満足な人生を過ごせる、ということを誰もが知っています。なのに、流行とか口コミとか「あの人がこう言うから」と他人の価値観に流されて不愉快に生きて、変えたがりません。それにはワケがあります。


 強く決意しても、変われないのは現状維持バイアスが働くからです。


現状維持バイアスというのは、変化するメリットは理解できていても「変わりたくない」と思って、現状維持を選んでしまうことです。誰しも持っていますし、企業や地域社会などの集団でも働きます。企業では、生産性の向上や業務の効率化の阻害要因になるし、地域社会に見られる古い慣習を改めないなんてのもそれです。心理学や行動経済学でとりあげられる、未知のものや変化を受け入ることを避ける認知バイアスのひとつです。変化によって、何かを失うリスクに備えるためで、わたしたちに自然に備わっている防衛本能ともいえます。「自分」ではなく「他人」の価値判断の基準(軸)にゆだねっぱなしなのも現状維持バイアスの仕業です。

 

ことに、変わることで、他人から「傷つけられたらどうしよう」「どんな目で見られるだろう」といった不安があれば、てこでも変わらないことを選びます。あなたではなくて、あなたの無意識が勝手にそうさせます。「いつもあなたの安全を守る」のが無意識の働きだからです。

 

というわけで「自分を変える」と決めたら、意識的に理解すること、認識することが大切なのです。



自己認識――「自分を変える」切り札


「他人からこんなふうに思われるぞ」と脅迫してくる現状維持バイアスに対抗する手段、その切り札が「自己認識力」です。


自己認識とは?

「自己認識」は心理学や組織心理学で扱われるテーマで、自分をよく知ることです。何をどう知るのかというと、このあたりを客観的に理解する力を指します。


  • 自己理解 自分の感情、思考、行動、信念、価値観などを把握し、自分がどういう人物か理解する力

  • 自己洞察 自分の内面や行動を観察し、自分がどのような状態にあるかを自覚する力

  • 自己の独立性 自分を他者や環境と区別し、独自の存在として認識すること


イメージつきましたでしょうか? 「自分はどんな人間で今、どんな状態ある。あなたとは違う存在。ここに所属していても、それが自分のすべてではない」と自覚していること。自己認識力が低くなると、感情に流されやすく、他人の目や評価に左右され、本来の夢や目標を見失うと言われますが、それも当然ですね。

内面的自己認識と外面的自己認識

自己認識には2種類あると、ターシャ・ユーリックは言います。

タ-シャ・ユーリックは心理学を駆使し、組織にポジティブな変革を起こしまくっている経営思想家で、著書『インサイト(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』は海外で「まさに自分を知る気づきの旅!」と話題になった。多くの賞を受賞しているNYタイムズ紙のベストセラー作家でもある。

  • 内面的自己認識 自分自身の感情や思考、価値観、欲求などを理解する力 「目標は他人から与えられてもダメ。  目標はいつも自分の中から生まれてくるべきなんだ」タイガー・ウッズ 指導者、コーチの助言は大切ですが、どうなるか決めるのは自分。今の自分の状態と欲求がしっかりわかってこそ見据える目標が生まれてくる。他人がどう言おうと無心に専念する、トップにいても、どん底から這い上がるときもひたむきな姿勢が見て取れる言葉です。

  • 外面的自己認識 他人が自分をどのように見ているか、また自分の行動が他人にどのような影響を与えているかを理解する力 「自分が国を背負っていると思っていたけど、  実は支えられていたんだ」マニー・パッキャオ ミンダナオ島貧困層の生まれながらボクシングで偉大な世界チャンピオンになり、パッキャオの試合の日は紛争が休戦になると言われたレジェンド。国民の熱狂に応えた命がけの戦いは孤高の使命感を生むと同時に、敗れ傷ついた王者を復活させた力の源泉でもありました。


どちらがいいとかでなく、バランスよく両方を持つことが大切とされています。

 

正しく自己認識できている人は10%前後

とはいえ、そう簡単に自己認識力を持てたら苦労はしないわけで。たしかな自己認識力の持ち主は、たった10%くらいしかいません。明確な実感はないものの、無意識とか感性とかでなんとな~く自分の価値観に沿ったチョイスをして生きてるカナ~って人が20~30%。

 

残りの60~70%の大半の人は、周囲の人から承認されることで「あ、これでよかったのね」と安心して適応してる人です。高評価を求めたり、ウケを狙ったりする「承認欲求」を求める行動がよくない事件として取り上げられることが多いのも道理です。



しっかり自分軸を立て直す! 自己認識力を上げる方法


自己認識力をいきなりアップさせるのは難しいですが、自然に自己認識が身についていく日常生活での具体的な行動考え方ををご紹介します。


自分が好ましいと思う感覚、自分を喜ばせる物事や場所を探す

誰が何と言おうと「自分にとってこれがいい」という状態こそ自分軸の基本です。この状態がわかっている必要があります。「楽しい」「心地いい」「うれしい」「わくわくする」「おちつく」「無条件に笑顔になっちゃう」感覚、自分を喜ばせる物事や場所を確かめておきましょう。これがわからないと自分にとって何がストレスかもわからず、気づかぬうちにストレスに晒されることにもなりかねません。

 

相手の高評価を期待しない

控えめな行動に対して、「奥ゆかしい」と感じる人もいれば「面倒だな」「あざとい」と思う人もいます。評価や印象は、相手の気分や都合でコロコロ変わります。そんなアテにならないものに一喜一憂するのはやめましょう。また、仕事での評価は、あなたの気分をアゲたりサゲたりする目的に行われるものではありません。悪い評価は気に病まず、次の材料として生かしましょう。

 

自分を評価するならフェアに

短所を責めるなら、同時に同じ分量の長所もセットで認めましょう。苦手と得意弱点と強みも同様です。多くの人はネガティブな要素ばかり挙げ連ねて反省しようとします。まったくもってアンフェア。ただちに自分イジメはやめてください。さらに、できていることを努力が足りない、まだまだできるとか、欲張りな妄想に過ぎません。

 

「なぜ」で責めない「何が」の解決志向

「なぜ」失敗したかと責めるより、「なにが(足りない、多すぎ、早い、遅い)」失敗を起こさせたか考えるほうが合理的です。「なぜ」と責めて出てくるやる気や根性では解決しません。「なにが」という問いや分析からは具体的なアクションプランが導き出され、たしかな解決への糸口になります。


ほかにも、自己認識力トレーニングになる、ジャーナリング(書く瞑想)、自分のこれまでの行動の振り返り【2】自分を変える土台をつくるで、「楽しさ」コレクション【3】楽しい行動を習慣づけるで、他者のフィードバック【5】気持ちいい人間関係からパワーをもらうで取り上げています。また、やはり効果的とされる瞑想も別シリーズの記事で近日公開予定。 7つの習慣終了時のあなたは、自己認識力オバケになってるかもしれません!?


 

自分を喜ばせる感覚をしっかりつかむ


自分軸をしっかり持つためにこそ自分を喜ばせる感覚(「楽しい」「心地いい」「うれしい」「わくわくする」「おちつく」「無条件に笑顔になっちゃう」)、そして、自分を喜ばせる感覚の在り処や、そんな感覚を起こす物事を確かめておく必要があります。自分の喜びが何か、どこにあるかをちゃんと把握すると、自分軸がしっかりしてきます。自分は何を好み、何を良しとする人間であること、「自分は何者か」という自分像がはっきり描けるようになります。すると、現状維持バイアスに左右されず、他人の目を気にすることなく、ほんとうに必要なものを自由に選び、実行していくことができるようになります。

 

自己認識力を高めるためにも、日々の幸せのためにも、自分が好ましいと思う感覚、自分を喜ばせる物事や場所を集めて、大事にしていきましょう。



 

[自分を変える7つの習慣]



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