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ひとりで悩むのはもう終わり DVは今すぐ相談を

DV被害者は、どんどん力を奪われ、思考停止に陥ってしまいがちです。前を向くことすら難しくなります。たとえすぐにその場から逃げることができなくても、一気に問題解決できなくても、相談することで自分を取り戻したり、現実を見つめることはできます。

相談窓口はたくさんあります。ここでは内閣府と神奈川県内の窓口をご紹介します。


※2021年04月16日の記事に加筆・編集を加えて公開します。

ひとりで悩むのはもう終わり DVは今すぐ相談を

そもそもDVとは?


DV(domestic=家庭内の、violence=暴力)は「配偶者や同居する恋人など親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力」という意味で用いられています。赤の他人を殴ることは悪いことであり、傷害罪、暴行罪といった犯罪になることを、たいていの人は知っています。しかし、他人ではなく、身内に向けられた場合、甘えや愛情、使命感から「殴ってもいい」という大きな誤解を殴る側・殴られる側の双方に生じさせてしまうのです。


コロナ禍でのリモートワークや外出外食の自粛で家庭で過ごす時間が増えるなか、DV被害の増加・深刻化は2020年から報じられてきました。2021年3月に警察庁が発表した2020年のDV相談件数は、前年より400件増加し、2年連続で8万件を超えました。

 

DV被害者が受けるダメージ

男女問わず、DV被害者は、マインドコントロールされ、共依存関係に陥り、なかなか被害に気づくことができません。「自分が悪いのかもしれない」という罪悪感や、結婚した以上、簡単に家庭を離れてはいけないという責任感で自縄自縛となり、その中で暴力がくり返されます。

 

その結果、その体験がトラウマ(心的外傷)となり、治療が困難で長引く「複雑性PTSD」を引き起こします。心身の不調や症状(トラウマ反応)が生じて、ダメージが癒されるまでこれが続きます。程度の差はあれ、長く悩まされ、自力での回復は難しく、かなりの時間を要します。



「コレってDV?」と思ったら迷わず相談


そもそも、まったく罪のないパートナーが死ぬほどつらい思いをして、心身ともに傷つけてまで求められていいことなど何もありません。DVは、許されない犯罪です。すぐに相談してサポートを受けましょう。


▽誰でも相談できる窓口

DV相談+(内閣府)

0120-279-889

電話・メール24時間受付、チャット12:00~22:00

DV相談ナビ

最寄りの相談機関の窓口に電話が転送される。匿名OK。

#8891

0120-8891-77

携帯電話/NTTアナログ

NTTひかり 最寄りのワンストップ支援センターに転送される

神奈川県警:警察総合相談室

045-664-9110

24時間受付

かながわ性被害相談LINE

@171vtizt 045-322-7379

LINEは木・日16:00~21:00 電話は24時間365日受付

横浜市DV相談支援センター①

045-671-4275

平日9:30~16:30

横浜市DV相談支援センター②

045-865-2040

平日9:30~20:00 ※第4木曜除く

土日祝9:30~16:00

川崎市DV相談支援センター

044-200-0845

平日9:30~16:30

DV相談専用電話

相模原市配偶者暴力相談支援センター

042-772-5990

毎日10:00~17:00 ※第4月曜・年末年始除く

火・木10:00~18:00


▽女性のための相談窓口

配偶者暴力相談支援センター (神奈川県)

0466-26-5550

女性相談員による女性のための相談窓口

平日9:00~21:00

土日9:00~17:00※祝日除く

女性電話相談室(神奈川県)

0570-550-594

平日9:00~17:00※祝日除く 受付16:40まで

女性への暴力相談(神奈川県)

「週末ホットライン」

045-451-0740

土日17:00~21:00

心とからだと生き方の電話相談

(男女共同参画センター横浜)

045-871-8080

火水金土 9:30~16:00 ※年末年始除く

金 18:00~20:00※祝日除く

ハロー・ウィメンズ110番 (すくらむ21)

044-811-8600

月~木10:00~15:00

金15:00~20:00

日12:00~17:00

厚木市DV相談窓口

046-221-0182

平日9:00~12:00 13:00~17:00

厚木市家庭相談課女性相談係

046-225-2953

平日8:30~17:15

女性相談室(ソレイユさがみ)

042-775-1777

月水金土日10:00~17:00

火木10:00~18:00

※第4月、年末年始除く

女性のための相談室 (デュオよこすか)

046-828-8177

月水金9:00~16:00

※年末年始・臨時休館日除く

女性のためのDV相談

(横須賀市こども家庭支援課)

046-822-8307

平日10:00~16:00

※祝日、年末年始除く

秦野市女性相談室

0463-83-1812

月~木・第2土10:00~12:00/13:00~15:00

※祝日・年末年始除く

平塚市女性のための相談窓口

0463-21-9611

平日10:00~13:00 14:00~16:30

※祝日・年末年始除く

小田原市女性に対する暴力の相談窓口

0466-26-5550

平日9:00~21:00 ※祝日・年末年始除く

土日9:00~17:00

茅ヶ崎市女性のための相談室

0467-84-4772

平日10:00~16:00 ※祝日・年末年始除く

南足柄市女性相談

0465-73-8211

月火木金10:00~17:00 ※祝日・年末年始除く


▽男性のための相談窓口

男性被害者の方の相談(神奈川県)

0570-033-103

平日9:00~21:00※祝日除く

男性のための相談(すくらむ21)

044-814-1080

水曜日18:00~21:00

DVに悩む男性の電話相談

(一般社団法人神奈川人権センター)

045-758-0918

月曜日11:00~16:00 ※年末年始除く


▽パートナーへのDVを止められない悩みの相談窓口

DVに悩む方の相談(神奈川県)

0570-783-744

配偶者などへの暴力等の悩み

月・木18:00~21:00 ※祝日除く

DV相談専用電話

(相模原市配偶者暴力相談支援センター)

042-772-5990

10:00~17:00 ※第4月曜・年末年始除く

火・木10:00~18:00


DVについて知っておきたい事実


DVは親しい相手に対してだけ行われる暴力

DV加害者の理屈は、歪められた正当性の主張です。誰もが正しくないと知っている事実を正当化するのですから、相当歪めなくてはなりません。こんな歪んだ正当性をもって何がしたいのかといえば完全に無条件に自分のことをわかって、受け入れてもらうことです。DV加害者は、今までの人生でその実感を十分に得られなかったため、渇望しているのです。

 

何がDVに走らせるのか

DV加害者は「過去に、いちばんわかってほしかったとき、いちばんわかってほしかった相手」にわかってもらえなかった欠乏感を、今、いちばん近くにいる、親しい存在であるパートナーに満たしてもらいたいのです。傷つけても無条件に「許され、理解され、愛される」のは正当性があると主張して。フツーの友だちとか同僚には、そんな理不尽な要求はしません。今、いちばん親しいパートナーだからこそ、過去にいちばん愛情を求めたであろうその人物の代わりになることを望むのです。

 

「わかってもらえなかった悲しみや怒りや苦しみをわかってほしいし、恨みつらみも晴らしたい、わかってくれるなら、当然、自分のことを最優先に考えて、言うことも聞いて、愛情は自分に独占させてほしい」と。ただ、そんな自覚はありません。

 

残念ながら、どんなに素晴らしいパートナーだとしても「過去に、いちばんわかってほしかったとき、いちばんわかってほしかった相手」の身代わりになど、到底なれません。DVの加害者も被害者もこのことを知る必要があります。こんな理不尽な要求が続けられていい理由はありませんから。

 

人間関係の密室で起こる犯罪

DVは「親密な関係性」というクローズドの場、人間関係の密室で行われ、外から見えにくいことに輪をかけて、警察の民事不介入のため、発見されづらかったり、外部から介入しにくかったりする犯罪です。

 

2001年に、DVに苦しむ被害者、おもに女性と子どもの救済を目的として、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律、いわゆるDV防止法が制定されます。配偶者(同居する恋人を含む)からの暴力の防止と被害者の保護が図られるようになりました。

 

DVも連鎖する……解決が難しい理由とは?

DV加害者は、「親しいからこそ(甘え)」「相手を思えばこそ(愛の鞭)」あるいは「自分こそが被害者(お仕置き)」など都合のいい理屈をつけて暴力を正当化します。あるいは「暴力ではない」と否認したり、相手も悪いから「責任は双方にある」と暴力を相殺しようとしたりします。もちろん相手にまったく瑕疵はないにもかかわらず、です。それでも、だんだんDVされ続けているうちに「相手が正しいのかな?自分も悪いのかな?」と勘違いしてしまう。マインドコントロールされてしまうのです。

 

そもそも犯罪である暴力を「正しい」と誤解してしまう。このとき、二人の間には共依存関係が成り立っています。この共依存も、実に難しい関係性ですがそれだけではありません。その関係を見て育つ子どももまた、その異常な関係性を「当たり前」と学習するのです。こうしてDVは連鎖します。加害者側も、DVと共依存から立ち直り、連鎖を断ち切るためにサポートが必要です。


DVとアダルトチルドレンの関係

DVは連鎖します。つまり、加害者、そしてときには被害者も、DVが行われた家庭(機能不全家族)で育った子ども(アダルトチルドレン)である場合がほとんどです。その場合、被害者・加害者いずれのケアでも、アダルトチルドレン(毒親育ち)には自己奪還のプロセスが欠かせません。

 

「DVから立ち直る」「自分は変わる」と一度決意されたなら、そのプロセスに時間はかかるかもしれませんが、幸せな家族関係を築くことはできます。どうぞ勇気をもって、相談窓口へアクセスしてください。

 

意外と多い男性のDV被害者

あまり知られていませんが、DV被害者の1/4は男性で年々増加傾向にあります。*

これは、日本に限ったことではありません。2018年のイギリスの調査ではDV被害者の約1/3は男性で、増え続ける男性被害者を救済するプログラムがすでに進められています。どの国であっても、DV被害男性に共通するのは、DVそのもののダメージに加えて、「誰にも相談できない」苦悩を抱えることです。

 



DVを受けている人、DVを止められない人のサポート


カウンセリングでは、DV被害者・加害者どちらにとっても、今のご自分やパートナーとの関係性を見つめ直し、客観的に考えることで、今、必要なことやこれから進むべき方向性が明らかになっていきます。恐怖や怒りから少し離れて、今、二人の間に何が起きていて、それが家族にどんな影響を及ぼしているのか、そして、このままDVが続けばどうなるかがを知れば、解決への道が見えてきます。さらに、ご自身で定めた解決への道を着実に歩むことをサポートしていきます。

 

もう自分一人では手に負えない

こんな自分でいるのはイヤだ

自殺するかもしれない

犯罪者になりたくない/したくない

恐怖に支配されたくない

怒りに支配されたくない

パートナーや家族のために立ち直りたい

パートナーや家族を失いたくない


そんなあなたは一般社団法人リアルトレジャーにご相談ください。





































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