クレヨンで探す安全地帯
なぜ、子どもたちはお絵かきが大好きなのでしょう?
絵の中には、自分の世界があります。好きな色で好きな形を自由に描くことができます。好きなものに囲まれることも、あるいは、イヤなものと闘ってやっつけることも自由です。
絵の中の世界は、子どもたちにとって「安全地帯」。
アートセラピーは「自分の安全地帯」をもつことです。
子どもたちは安心して集中し、のびのびと創造を楽しみます。このプロセスは子どもたちに、疲れを知らないエネルギーや、外の世界で受けたショックやストレスへの癒しをもたらします。だから、描くことが気持ちいいのです。大人のわたしたちも、子どもたちと同じように、自由で気持ちいい「自分の安全地帯」をもつことができます。
そんな「安全地帯」でのびのび楽しむこと、それは、いわば「オーダーメイドの癒し」です。
毎日の生活のなかで知らずに抱えてしまった心の傷、繰り返してしまう悪い癖、理由のない不安から、あなたを解き放ちます。人は安全地帯にいると、自然に解決のプロセスに気づきやすくなります。長年抱えていた問題の原因に「ああ、そうだったのか!」と思い当たり、するっと謎が解けていく体験をすることも珍しくありません。あなたが望んだときにいつでも「安全地帯」に帰ってくることができます。そう知っていることが、日常での安心感につながります。子どもたちと接する方々とって、「安全地帯」は貴重です。大人が安心していると、子どもたちも安らげますから。
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